健診センターは、病院内に開設しているため、以下の内容等において病院との連携が図られています。
当院は、充実したリハビリテーションの提供を目指しており、当科には、理学療法士17名、作業療法士12名、言語聴覚士4名、心臓リハビリテーション専従看護師1名(令和4年1月現在)が在籍しています。
医師、看護師などと連携を取り、チームとして患者さんを支え、退院後の生活を見据えたリハビリテーションを行います。それぞれの職種が専門性を発揮し、「歩きたい」「トイレに行きたい」「口から食べたい」など、一人一人の患者さんのさまざまなニーズに応えられるよう努めています。
当院は、介護を必要とする高齢者の自立を支援するために、さまざまな介護サービスを提供しています。併設の介護老人保健施設では病院と在宅の中間施設として在宅復帰に向け、医師の医学的管理の下、利用者に応じた支援計画を立て看護師・介護士・リハビリスタッフ・管理栄養士などによる生活機能向上や食事・入浴等の日常サービスの提供をします。
在宅介護サービスでは、住み慣れた地域やご自宅で安心した生活が継続できることを目的に、介護総合相談の窓口として「地域包括支援センター」、ケアプラン作成の「居宅介護支援事業所」、訪問サービスとして、在宅医療の要「訪問看護」、在宅での介護を支援する「訪問介護」、自宅から通えるサービスの「通所リハビリテーション(デイケア)」・「通所介護(デイサービス)」、利用者さんの療養目的やご家族の介護負担軽減には「短期入所生活介護(ショートステイ)」があります。
医療と介護が連携を強化することで、さまざまなニーズに対応できるよう体制を整え、退院後の生活、在宅での介護といった不安を取り除き、きめ細かな介護サービスの提供ができることが特徴となっています。
当院の歯科では入院患者さんや鶴寿園、サテライトをご利用されている方々の口腔ケアも行っています。
口の中の汚れは見落とされがちですが、口の中の汚れが命に関わる誤嚥性肺炎や、全身疾患との関連がある事が分かっています。
人間は通常、誤って飲食物や唾液を気管内に入れてしまう(誤嚥)と、せき込んだりむせたりして異物を外に押し出そうとします。ところが、異物が気管内に侵入してもむせる事がない場合があります。これを表から分からない、つまり顕在化しないという意味から不顕性誤嚥と呼びます。異物が気管に侵入したとしてもその感覚があまりなかったり、せき込む力が弱かったりした時に起こるもので、嚥下障害の進行した状態といえます。この事から口の中をきれいにし、口の中の細菌を減らしておく事は誤嚥性肺炎の予防になります。次に口腔内細菌と全身疾患との関連ですが、細菌の塊である歯垢(プラーク)は、むし歯や歯周病の直接的な危険因子であると同時に全身疾患を引き起こす菌の温床にもなっています。
歯周病菌が歯肉から血管内に侵入する事が原因で、感染性心内膜炎、敗血症、虚血性心疾患、虚血性心疾患、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病の悪化などを起こす事が分かっています。
口腔ケアはむし歯や歯周病の予防だけではなく、誤嚥性肺炎の予防や全身の健康を守るためにとても大切なのです。
摂食嚥下リハビリテーションとの連携
摂食嚥下リハビリテーションでは嚥下内視鏡(VE)嚥下造影検査(VF)を行う前に誤嚥性肺炎を予防する為、歯科衛生士による口腔ケアを行っています。
当院は、急性期病棟・地域包括ケア病棟・障害者病棟と複数の機能を有する病棟を併せ持った「ケアミックス」が特徴です。さらには、併設の介護老人保健施設でのリハビリテーション・在宅医療・在宅介護まで幅広い対応が可能です。このように、救急患者さんの受け入れ、一般的な治療や手術、その後のリハビリテーション、在宅支援から看取りに至るまで、医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、ケアスタッフ、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種が協働し、患者さんご家族のご意向に寄り添った医療・介護サービスを提供できることが、当院の大きな特徴です。
専門知識と技術を持ったさまざまな職種のスタッフがチームで患者さんをサポートします。当院では、院内感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、呼吸ケアチーム、排尿ケアチームなどが活動しています。その中でも特に、資格を持った専門看護師・認定看護師がリソースナースとしてリーダーシップを発揮して活躍しています。