この度、骨密度測定装置を更新いたしました。
当院では、いくつかある骨密度の測定方法の中から、DEXA(デキサ)法といい微量な2種類の異なるX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差で骨密度を測定する方法を用いて行っています。
従来の装置では、座った状態で前腕骨(手首)の測定を行っていましたが、新しい装置では仰向けに寝た状態で、腰椎と大腿骨頸部(足の付け根の部分)の2ヵ所の骨で測定いたします。
また、金属類が測定値に影響を与えてしまうため撮影時には外していただきます。
腰椎と大腿骨頸部は、骨粗しょう症になってから転倒した際に骨折しやすい部位であり、高齢者の寝たきりの要因の1つとされています。
腰椎と大腿骨頸部を測定すれば、他の部位の骨折リスクの評価もすることができます。
また、骨粗しょう症の治療薬の効果を判断するにも、腰椎と大腿骨頸部が適正であると言われています。
定期的に測定し、ご自分の骨密度を把握して治療の判断基準の参考にしていただきたいと思います。
放射線技師長 森村雅彦