病院でフットケア

医療コラム

病院でフットケア

長寿の国として世界でもトップクラスに君臨している日本の平均寿命は、2023年現在で男性81歳、女性87歳と超高齢化社会を迎えています。

平均寿命と共に近年注目されているのが健康寿命です。

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。できれば元気で長生きしたいですよね。

 

では、気になる健康寿命ですが、2022年は男性72歳、女性75歳となっており平均寿命との差は男性約8年、女性約12年となっています。つまり、この差は健康問題のため様々な制限を抱えながら生活していく期間と言えますがこの差は出来るだけ短い方が良いですよね。

その為のキーポイントは「足」にあります!

“足は第2の心臓”とも言われ、ふくらはぎの筋肉を動かすことで下肢の静脈の血液を重力に逆らって心臓へ戻すといった重要な役割を担っています。

特に糖尿病や血流障害のある方は足に傷を作らないように注意をする必要があります。

水虫、巻き爪、タコ、魚の目が原因で重症化をきたすことや、静脈瘤、外反母趾、踵の痛み、浮腫などの足トラブルが原因で歩けなくなることもあります。

このため、日常の足のケア(フットケア)は重要であり足の健康を守ることは健康寿命を延ばす鍵とも言えます。

 

そこで今、注目されているのが「フットケア」です。

当院では看護師が行う予防的ケアと医師が行う治療を行っております。

水虫、爪切り、タコ、魚の目、足の傷、むくみ、静脈瘤など内科、外科、整形外科、皮膚科、血管外科、形成外科と専門医も揃っているため症状に合った科にご紹介ができます。

   

更に、病院ならではの治療、ケアが行えるのも大きな特徴です。

また、インソール作成や巻き爪矯正、弾性ストッキングの選定なども相談可能です。

専門のスタッフが対応しますのでお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、一度ご相談にご来院下さい。

大切な靴選び

  • 靴を履き歩き始めた頃からフットケアは始まっています。特に子供の足は靴の影響を受けやすいため靴選びは重要です。

    大人も子供も自分に合った靴を選ぶことは足トラブルの予防にも繋がりますし、バランス良く歩けることは転倒防止や運動のパフォーマンスの向上にも繋がっていきます。

    皆様もぜひこの機会にご自分の足の健康を考えてみましょう。

鶴谷病院 フットケアチーム

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