放射線とは、放射性物質から出る目に見えない光線のようなもの。物を透かして見る能力があります。
放射能とは、放射性物質が放射線を出す能力の事です。
病院などのX線検査では、放射性物質からの放射線を利用しているのではなく、人工的に放射線を機械で発生させています。
それを必要な部位に必要な線量だけ照射するのです。ずっと放射線が出続けていると思われがちですが、撮影している時だけ放射線が出ているのです。
また、私達は普通に生活しているだけで、放射線を受けているのです。それが自然放射線です。
自然放射線は食べ物、大地から出ているもの、空気中にあるもの、宇宙からくるもの、とさまざまです。
よって、私達は知らないうちに放射線と係わっているのです。
放射線は身体に受けると危険なのでは?とよく言われますが、放射線を受ける事により身体の中の細胞のDNAが傷つきます。
しかし人体には損傷を修復する機能が備わっている為、放射線量が少なければほとんど修復されます。
しかし、一度に多量の放射線を受けると、放射線によって傷ついた細胞を十分に修復することができなくなり、人体に影響が出るとされています。それで、放射線は危険だと言われているのです。
病院で使用する放射線は管理された機械で、医師が病気やケガをみつける為に必要だと判断した時に検査を行います。
前述しましたが、必要な部位に必要な線量だけ照射するのです。
世論で言う事故等の被ばくとは、全く違うものです。
いろいろな事に使われている放射線、上手に付き合えば決して危険なものではないのです。
今回放射線について大まかに説明させて頂きました。まだまだ細かい部分の説明やその他の話もございますが、それは次の機会に説明できたらと思います。
放射線科 森村雅彦